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サーバ管理

IPアドレス変更前の作業

大して記載する内容でもないのですが、いちおー記載しておきます。

サーバ移行作業などによりメールサーバやWebサーバのIPアドレスを変更する場合があるかと思います。そのとき2,3日前くらいからそのレコードのTTLを短めに設定してあげます。

なぜかというと、インターネット上のリゾルバDNSはTTLの時間だけレコードをキャッシュするので、短めに設定してあげないと、変更前の古いIPアドレスを握り続け、なかなか新しいIPアドレスを引きにいかないからです。

その結果、例えばWebサーバのIPアドレスを変更したので有れば、旧サーバの方にリクエストが行き、なかなか新しいコンテンツが表示されないといった現象が発生します。

TTLの時間の短さと参照されるネームサーバへの負荷はトレードオフですが、僕はおおよそ移行日2,3日前にTTLを10分(600)にしています。

IPアドレス変更前の作業の流れはこんな感じです。

(1) 移行日2,3日前に対象レコードのTTLを10分(600)に変更
(2) 移行日当日に対象レコードのIPアドレスを新IPアドレスに変更
(3) 事後作業として対象レコードのTTLを元に戻す(例えば1h)

(2)のタイミングで同時に(3)をやっても良いのですが、(2)で万が一ミスってしまった(間違ったIPアドレスに変更してしまった^^; )ことを考慮に入れて念のため2段階にしています。こうしておけば、間違いに気づいて修正しても、TTLは短いので訂正点が比較的早く反映されます。

手順

作業手順を下記に記載します。以下の例は、wwwのIPアドレスを192.168.1.10から192.168.1.20に変更する例です。

移行日2,3日前に対象レコードのTTLを10分(600)に変更

# vi named.zone
---
シリアルカウントアップ
www  IN  600 A  192.168.1.10

# /etc/init.d/named restart

移行日当日に対象レコードのIPアドレスを新IPアドレスに変更

# vi named.zone
---
シリアルカウントアップ
www  IN  600 A  192.168.1.20

# /etc/init.d/named restart

事後作業として対象レコードのTTLを元に戻す(例えば1h)

# vi named.zone
---
シリアルカウントアップ
www  IN  A  192.168.1.20

# /etc/init.d/named restart
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