autofsは、nfs client側の機能です。nfs server上のリソースにアクセスが発生すると自動的にマウントして、一定時間アクセスがないと自動的にアンマウントします。この機能はautomountdデーモンによって実現されます。
設定ファイルは/etc/auto_masterです。デフォルトでは、以下のようになっています。ファイルフォーマットは、マウントポイントのベースディレクトリ、マップファイル、オプションとなっています。
また、autofsの種類としては、組み込み機能、直接マップ、間接マップが有ります。
下の例では、/netの行は組み込み機能、/homeの行は間接マップ、/-の行は直接マップです。
# cat /etc/auto_master --- # Master map for automounter # +auto_master /net -hosts -nosuid,nobrowse /home auto_home -nobrowse /xfn -xfn /- /etc/auto_direct
起動スクリプトは、/etc/rc2.d/S74autofsで、この中でautomountdが起動されます。デフォルト10分で自動アンマウントするので、調整したい場合は、-tオプションで時間指定すればいいでしょう。
/etc/auto_masterで、マップファイル指定がハイフン(-)で始まっていれば、組み込み機能です。クライアント側から、cd /net/<nfs server>/<share dir>でアクセスした場合に自動的にマウントします。
# cd /net/nfs-srv/export/home/data
/etc/auto_masterで、ベースディレクトリ指定が(/-)で始まっていれば、直接マップです。指定された直接マップファイルの中で更に詳細設定します。ファイルフォーマットは、マウントポイント(フルパス)、オプション、リソースとなっています。 設定ファイル変更後は、変更点を反映させるためにautomountコマンドを実行します。下の例では、/mntディレクトリに移動すると、nfs-srv:/export/home/dataが/mntに勝手に自動マウントされます。
# vi /etc/auto_direct --- /mnt rw nfs-srv:/export/home/data # automount # cd /mnt
その他は、間接マップとなります。指定された間接マップファイルの中で更に詳細設定します。ファイルフォーマットは、マウントポイント(/etc/auto_masterのベースディレクトリ配下)、オプション、リソースとなっています。 下の例では、/home/user1ディレクトリに移動すると、nfs-srv:/export/home/user1が/home/user1に勝手に自動マウントされます。
# vi /etc/auto_home --- user1 - nfs-srv:/export/home/user1 # cd /home/user1 // nfs-srv:/export/home/user1が自動マウントされる
※なお、/etc/auto_master、直接マップを変更した場合は、automountコマンドを実行し反映させる必要が有ります。間接マップを変更した場合は、特に何もしなくてもいいです。